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台湾にCCTVとフェニックス導入案 民衆の反感引き起こす

2013年05月07日

 

 

【新唐人2013年5月7日付ニュース】先日、海峡交流基金会(海基会SEF)・江丙坤(こう へいこん)前理事長が、台湾に中国共産党メディアの取り入れを提言し、物議をかもしています。台湾の民衆は不思議に思うほか、偏った報道によるミス誘導を案じています。

 

海峡交流基金会・江丙坤前理事長が中国の中央テレビと香港フェニックステレビを台湾に導入することを提案したことに対し、台湾の民衆は不安を感じているようです。

 

台湾民衆

「考えられないです。言葉にできない変な感じです」

 

台湾民衆

「我々は絶対賛成しません。毒があります。毒されるないか、怖いです。メディアも有害です」

 

台湾民衆

「これはよくないでしょう。地元ニュースの方がやはりいいと思います」

 

台湾民衆

「彼らがスクリーニングしたニュースを我々に見せたら、一部の人がミス誘導されて、しまうかもしれません」

 

台湾の“反メディア巨獣青年聯盟”の発起人・林飛帆(りん ひはん)さんは、フェイスブックに“驚いて言葉が出ない。台湾メディア学者の管中祥(かんちゅしょう)さんもこの様はやり方は本末転倒だと批判している”と書き記しています。

 

中正大学メディア学部通信メディア研究所 管中祥準教授

「台湾メディア混乱の問題は制度全体に出た大きな問題で、つまり メディア界の過度な競争が問題なのです。国外のニュースチャンネルを導入するとしても、CCTVとフェニックスTVを導入する必要はないでしょう」

 

台湾記者協会の元会長・庄豊嘉(しょう ほうか)さんも、メディアの混乱を解決するには、政府が台湾国内の公共メディアおよび独立メディアを支援すべきであって、異なる声を許さない特定の党・政府・軍のメディアを導入することで解決できる問題ではないと指摘しています。

 

台湾記者協会 庄豊嘉元会長

「江丙坤のやり方は選択を減らしています。表面上はCCTVを導入し、選択が増えているように見えても、実際はマイナスの威権時代の手本を台湾に見せることになるので、皆をそちらの方向に誘導していませんか」

 

中国共産党の代弁者として、中央テレビのでっち上げは数え切れません。例えば、2005年、共産党委員会・呉仁宝(ご じんほう)書記がアメリカの「タイム」誌の表紙を飾ったと捏造。

 

2011年に報じた解放軍戦闘機の映像も、ハリウッド映画『トップガン』のワンシーンを盗用したことがネットユーザーに見抜かれました。

 

最大の捏造報道は2001年天安門広場で起きた焼身自殺事件。政府系メディアは5人の法輪功学習者が焼身自殺を行ったと報じました。しかし、法輪功側はこれを否認。なぜなら法輪功の教えの中では、はっきりと暴力行為と自殺を禁じているからです。

 

中国のネットユーザー 擁憲討賊さん

「近年暴露されたCCTVの捏造はあまりにも多く、数え切れません。例えば、解放軍の空軍実弾演習、ハリウッド映画『トップガン』のシーンを盗用しています。また天安門焼身自殺や中継報道はいつも 1~2分遅れて流れます」

 

早くから党・政府・軍のメディアがない台湾が、ここへ来て中国共産党のメディアを導入しようとしています。海峡交流基金会・江丙坤(こう へいこん)前理事長の提案は、台湾民衆の反感を引き起こしています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/04/30/a889279.html(中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

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